
搬入日こそ一日雨降りでしたが、期間中は季節はずれの陽気で少々暑かったもの
の、お天気には恵まれ、多くの方にご来場いただきました。ありがとうございました。
昨年の10月に古民家スタジオ・イシワタリさんと出会い1年越しの計画で進めてきた
この展示会ですが、過ぎてしまえばあっという間。難儀であった夏の窯も、今思えば
よく頑張ったものだと内心快哉をひとりごちて居ります。展示した作品は現時点の私の
ありのままの姿の分身です。皆様からどのように見えているのかはわかりませんが、
概ね良い状態の物が展示できたと自負しています。それはそのまま、私自身の状態が
概ね良好であったことを明かしているのであろうと解釈いたします。お買い上げいただ
いた皆様には製作者と使用者の隔てはあるものの、感性の部分で同調をしていただ
いたものと勝手ながら忖度し、末永いご愛用をお願い申し上げます。
8日間を通じて、色々な出会い、邂逅がありました。最終日13日には小宴を設けさせ
ていただき20名ほどの方々と会食を楽しみ、自作の歌もギター片手にご披露させて
いただきました。つくづく、ご縁というものはありがたいものだと痛感しております。
若林和正50歳、不惑を十も過ぎ知命の年にして未だ迷いだらけです。然し乍ら、
自分を信じることでどうにかこの地面に足裏を付けて立っていられるようにも思い
ます。今回の展示で、また少し自分というものを客観的に観ることができました。
これからも作り手として、生き方を哲学し、作陶技術を研鑽し、目に美しく容れる
ものが映え、使う方が健康になる 『陶器』 を職人らしく追及して参ります。また、
美しい日本の言葉を尊重し、心に響く 『書』 を書いていきます。もちろん、そば
や梅干しもさらに美味しい物になるように年季を積んでいく所存です。
『わかてん』 若林和正分身的工芸展に直接また間接に携わってくださいました
全ての皆々様へ、心中よりあつくあつく御礼申し上げます。
またいつか、古都鎌倉でお会いいたしましょう。
※ 近日、会場・作品画像一挙公開いたします。
記事初出10月15日
posted by 陶房かまなりや at 16:35|
ご来場・ご協力御礼