2013年09月25日

 焼き物と私


     

陶器作りは茨城県岩間町で覚えました。現在は笠間市となっている山あいの農村地帯で、
自然に囲まれた地味豊かな処です。其処で5年間住み込んで、土拵えからロクロ、野焼き
から窯の焚き方まで独習しました。特定の師匠の元で修行はしていませんが、笠間や益子
の先輩方に沢山のヒントを頂戴しました。

そういった環境で始めた陶器作りですから私の焼き物は笠間・益子系統と言って差し支え
ないと思います。けれども一番重宝に使っているのは信楽の土で、まして焼き締め陶です
から信楽焼きに近いと自分では思っています。笠間・益子も元をただせば信楽から陶技を
学んでいますので不自然なことではないでしょう。焼き締め以外は美濃高田や京都上石と
いった磁器系の土を使っています。これは主に染付けの蕎麦道具を作るのに使っています。

私の目指す焼き物は、目に美しく、物をのせてお互いが映え、使う方が健康になる物です。
彫刻家の方や造形作家の方々が作るような、強いインパクトのある品物は作れませんが、
剛と柔が中庸し、日本的な慎ましさを備えた器物を職人らしく追及しています。

記事初出9月7日


posted by 陶房かまなりや at 00:00| 焼き物と私