2013年09月23日

 書

今回の展示で一番大きいサイズの 『書』 作品です。大きな紙に
えいやーっと書くのは実に気持ちのいいもので、気持ちが晴れ晴れ
します。正に本日晴天、さらにひとひねり逆さから読むと、あっぱれ
ニッポンになるという洒落も加味しました。

   
   『本日晴天』 画仙紙 半切

書道もまったくの独学です。字を書くのは小学生の頃から好きでした。
退屈な学校の授業の時間つぶしは黒板の字を写すことで紛らわして
いました。字のきれいな先生の授業が大好きで、きたない字を書く先生
は大嫌いでした。畢竟、学習の内容は全く吸収できず知能は発育しま
せんでしたが、書写技術は鍛えられたように思います。中学硬筆書道
の大会では、佳作入選をしたことがあります。9年間の義務教育期間
の中で頂いた唯一の賞でした。

長じて筆を持つようになり、墨書の楽しさを感じ始めたのは手紙を書く
のに筆を活用するようになってからだと思います。巻紙に縦書きでサラ
サラ筆を走らせるのは心地よく、リズムをとりながら書いているとつい
つい長い文面になってしまい読む側は大変だったであろうと思います。
陶器の箱書きをするようになってからは木に書く楽しさも覚えました。

楷書が上手になりたいとはあまり思っていません。自分らしい伸びやか
な書を楽しめればそれで充分です。筆字は腰を入れた太い線から、筆先
が紙すれすれを飛ぶ髪の毛のような線まで自由自在です。その時の気分
で字に気持ちを込めて書くことで、描かれた字は時として自分の意識を
離れているようにさえ感じます。筆順も崩していますが、字であることは
意識して、読めるように書くことは守るようにして居ります。

会場では、葉書大版画に福の字を書いた 『福札』 も販売いたします。

陶器とともに、若林和正のくせ文字ワールドをお楽み願います。

記事初出10月3日


posted by 陶房かまなりや at 00:00|